
午前2時55分。目覚ましが鳴り響く。そろそろ起きなきゃ遅刻するなあ・・・。エエイ!仕方ない!今日も行くかー!・・・これが、私の毎日の始まりです。NHKに入って早や7年。初任地がふるさと愛媛の松山局だったため、私の新人時代の恥ずかしい放送を覚えておいでの方も沢山いらっしゃるでしょう。時間内に放送が入りきらずに最後にブチッとチョン切れてしまったりするのは当たり前!JR精算事業団と言ったつもりが、JR清掃事業団と言ってしまったり、生放送でお籠に乗って登場!颯爽と宇和の町を歩くはずが、草履を忘れて足袋姿で歩くはめになったり、本当に少し思い出しただけで顔から火がでます。でも、愛媛の方はみんな優しかった!3年目にもなると見知らぬ人から「だいぶ上手になったねえ」とよく声をかけてもらい、落ち込みつつも励まされたものでした。
私の原点は「愛媛」です。目下、東京の忙しい日常に埋もれそうになりつつも「自然体で、わかりやすい放送をしたい」と自分のスタンスを守りながら伝えていけるのは、自然が豊かで人情味のある愛媛県の西伊予で育ったからだと思っています。野山を駆け、川で遊び、虫に刺されて育った(?)経験は決して無駄ではなく、一つ一つ私の発する言葉に命を与えてくれます。田舎育ちの幸せ。私は自然一杯の地で育ったことが誇りで「育ちがいいんです!」といつも愛媛を自慢しています。おはよう日本の担当になってからすでに大洲の話題も何度も取り上げました。世の中のすさんだニュースが続く中、ほっこり暖かい気持ちになる話題ばかり。その度に愛媛の方々に思いを馳せる毎日です。それが愛媛の良さだと確信しています。
(平成10年3月/広域情報誌掲載)